2012年5月6日日曜日

読書(87/365)★★★★ 「リーダーの条件」が変わった 大前研一著

【今日の出来事】
 みなさん。こんばんは。
 GW最終日となりました。


 竜巻の災害、今テレビで見てますが、大変なことになっています。
 被害の方 心配です。


 『今日の(よかった)from 陽転思考』
 ■ GW悔いを残すことなく過ごせて「よかった」


【本の紹介】
(87/365) 「リーダーの条件」が変わった 大前研一著


「リーダーの条件」が変わった (小学館101新書)「リーダーの条件」が変わった (小学館101新書)
大前 研一

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【本の構成】
  はじめに  - 能力なきリーダーしかいない日本の不幸


  第1章  <現状認識>
      東日本大震災でわかった「危機に克つリーダー」の条件  
  第2章  <対策>
      組織を元気にするリーダーシップの育て方

  第3章  <比較研究>
      日本が学ぶべき世界のリーダーシップ


  第4章  <提言>
      私が「リーダー」だったら日本の諸課題をこう乗り越える
 
  おわりに - 「強いリーダー」は強い反対意見の中から生まれる

  という構成となっている。



【キーワード】
  大前研一さん
  リーダーの条件とは?


【くまの感想】
  大前研一さんの著書は面白い。しっかりダメだしをする反面、現実
  的な提案・提言がしっかりと示されているのである。


  この本を読むと今の日本は大丈夫なのか?


  不安になる。


  そう、他人任せにしていてはいけないのだ。


  これからの日本をよくしていくのは、政治家ではなく、民主党でも
  なく自民党でもない。


  我々みんなの力を結集していく必要があるのだ。


  そう思わせてくれる著書なのだ。


  そのためには、大前さんは、しっかりしたリーダーが必要だという。


  今のリーダーではダメ。


  その辺がバッサリ発言されているところがとっても面白い。


  ■ 引用メモ ■
   リーダーシップとは、上に立つ者が自分の考えや主張を部下に
   押し付けることではない。そもそもリーダーは万能ではないし、
   あらゆる知識を持っているわけではない。むしろ自分以上の
   知識や能力を備えた人材を選び抜いて部下としてそばに置き、
   彼らが上司(すなわち自分)の判断に対しても異を唱えられる
   ような有機的なチームを作る能力こそが求められる。


   ⇒ 先のワタミの渡邉美樹さんも同じことを語っていたことが
    興味深い。そもそもリーダーは万能ではない。そこを求める
    ことがそもそも間違っているのだ。


  ■ 引用メモ ■
   大組織を動かす時は、システムを通じてやるしかない。つまり、
   組織を動かすリーダーに求められるのは、現場を統計データ
   で掌握し、放っておいても部下たちが一糸乱れずに働く
   システムを構築する能力だ。その「力量」次第で組織は一変
   する。


   ⇒ これは面白い着眼点だ。システム、放っておいても正常に
    機能するシステムを作ることが重要だと言っている。これが
    ひょっとすると日本に足りないものなのだろうか?


  ■ 引用メモ ■
   そして、キャメロン首相が最近、実現化に動き出しているのが
   「大きな政府(ビッグ・ガバメント)から、大きな社会(ビッグ・ソサエティ)
    へ」構想だ。


   「大きな社会」とは何か?
   一言で説明するならば、税金を使わずに「民」の手を活用して
   社会政策を充実させる社会のことである。


   ⇒ この後詳細に説明があるわけだが、興味深い取り組みである。
     もう国のシステムに頼っている場合ではないのだ。自分達
     で取り組んでいく姿が必要なのだ。そして、イギリスがすでに
     取り組もうとしていることに大きな驚きを感じた。


  後半には、日本の農業の技術のすばらしさとその活用について
  提案がかかれている。


  とても面白い提案ばかりで大変興味深い。そして、もう政府に
  任せて首相のせいにするのではなく、何か小さいことでもいいから
  
  「大きな社会」の政策などを手本に一人一人が参画できるように
  なると


  もっともっといい社会になるのではないだろうか?


  そう思わせてくれる一冊であった。



【著者からのおすすめ本 本つながり】


この国を出よこの国を出よ
大前 研一 柳井 正

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出会えた本に感謝。 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!

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