2011年5月4日水曜日

読書(107)★★★★ 中国シフト 大前研一著

【今日の出来事】
 本日3冊目のご紹介は、大前研一さんの著書です。

【本の紹介】
  (107) 中国シフト 大前研一著 小学館
      
中国シフト中国シフト
大前 研一

小学館 2002-06-29
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 【本の構成】
  プロローグ あなたはまだ価格に意味があると信じているのか
  第1章 大量仕入れ、大量販売のディスカウンターはもはや
       時代遅れ 「コストダウン」一本槍では価格破壊競争
       を勝ち抜けない

  第2章 ユニクロ化は製造業の空洞化を加速させるのか
       物流革命ですべてが変わった 日本人は
       ”ものづくり幻想”を捨てよ

  第3章 食品不正表示問題から日本が見える
       日本人はマーケットを支配する ブランド
       産地信仰を見直せ
 
  第4章 食品、建築資材、照明器具ほかの分野にも
       対応できる ポスト・ユニクロ時代の鍵は
       最適生産地の選択にある

  第5章 日本の流通業界再編のシナリオを読む
       日本の流通業界にとって怖いのは
       『ウォルマート』より『ターゲット』だ。

  第6章 ASEANも台湾も韓国も呑み込んでしまう
       中国の経済急膨張は第2次のアジア経済
       危機を呼ぶ

  第7章 農業、製造業ばかりか日本企業の業務
       部門も 日本のビジネスマンの「仕事」を
       「北の香港」大連が奪っていく

  第8章 日本企業の出入金管理、コールセンターを
       代行する  「間接業務のユニクロ化」が
       中国の大連・瀋陽で動き出した

  第9章 欧米企業はすでに10年前から始めていた!
       ビジネスマンの仕事の標準化が日本企業復活
       の第一歩だ

  第10章 ただ中国に進出しても生き残ることはできない
       中国を研究し、うまく取り込まなければ日本は
       やがてスペイン、ポルトガルにあんる

  エピローグ

  という構成となっている。

 【キーワード】
  中国シフトとは?

 【くまの感想】
  私も仕事で中国(深セン・広州・北京・福州などなど)に行くことが
  よくある。同じ会社の中国の営業マンと行動を共にするが、お客様
  も含め、中国人はとっても合理的な考え方をしていることを感じる。

  現在世界第2位の経済大国になろうとしている中国。

  そこにはいろんな課題があることだろうと思うけれども、存在感が
  あることは間違いない。

  大前研一さんのこの著書を読むと、納得。なのである。

  ■引用メモ■
   これまで日本企業はコストダウン一本槍でやってきたが、
   いま登場してきた低価格戦略のチャンピオンたちは、 
   赤字覚悟で低価格にしているわけではないし、
   ディスカウンターでもないのである。

   ⇒ おそらく日本国内にいるとそんなイメージは
      つかないのではないだろうか?

  ■引用メモ■
   もし輸入品が入ってきても、その産業の国内雇用が
   根こそぎなくなってしまうことはありえないのだ。日本
   より空洞化が二倍以上進んでいるイギリスやドイツ
   アメリカなどの経験を見ても、輸入品が増えたことで
   国力が衰えた国はない。そこのところを日本人は
   みな錯覚しているのだ。

   ⇒ これは私も少し驚き。国内産業を守るのではなく
     受け入れることによって、さらに産業を適用させて
     いくことが重要なのだ。

  ■引用メモ■
   日本は中国とコストで競争したら絶対に勝てないのだ。
   だから競争してはいけない。中国のコスト競争力を
   自分の会社のコスト競争力に結びつけてサバイバル
   を図るべきなのだ。それが正しい日本企業の
   ”ユニクロ化”なのである。

   ⇒ なるほど。これからの中国のコストについては
     変わるかもしれないが、日本の歩むべきモデル
     像はイメージできた。

  これからどんな変貌を遂げていくのか?日本はどうゆう
  立ち位置にいるべきか?

  重大なテーマである。

 出会えた本に感謝。
 いつも閲覧いただき、ありがと!感謝!ツイてる!

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